征けよ旅人、口笛と共に

レベル5-7 作者:mahipipa様


「夜に口笛を吹くと幽霊が出るって話、なんでだろうね」

「さぁな?大方、夜だったら音につられて野性生物が出てくるから…とかそんな話だろ。蛇とか、ネズミとか」

「ふーん」

一仕事終えて、お金ももらって夕闇亭へ帰る闇旗。

ちなみに、今回の主人公はレイヴンです。

ガラス細工が有名なところか~

そういうのを好んで買うところがレイヴンらしい……部屋にお土産の品とか、綺麗なガラス瓶とか一番飾ってそうなタイプじゃないですか?

 

そして、このあたりでは「口笛を吹くと魔よけになる」という言い伝えがあるとのこと。

日本だと逆に幽霊を招くとかいうけどねぇ~。

 

闇旗で一番口笛うまそうなのだれだろう……

ひゅーうって口笛吹いてそうなのこいつだな……

親友たちの何気ない会話ににこにこしたり、大人げない犬猿の会話ににこにこしたり……

 

両想い、片思い、血縁、親友、師弟etc……の関係性選べるの最高でしたね!

ありがとうございます!!

 

で、穏やかな道を歩く闇払う旗の前に現れたのは―――

突然現れた女性に手を翳されて、謎の世界に飛ばされる闇払う旗。

 

目を覚ませば、

―――ガラスひしめく、幻想的で、冷たい世界だった。

 

ガラスって綺麗ですけど、温度がないですよね。

割れれば鋭利で傷つける刃物になるし、無機物故冷たい。

でも、ステンドグラス等の信仰物に関して重要な役割をもっていたりする。

 

と、仲間がいなくなっていたのでまずは探そうとするレイヴン。

ここには謎の影法師や、灰色のガラスの塊があって、どうやら穏便な場所ではない模様。

親方!空から男の人が!!

 

まぁ、落としたのはレイヴンなんですけど。

彼の名前はラーヴル。記憶がほとんどないらしいが、ガラスのスイッチを操作できる…ようなので共に行動をすることに。

 

レイヴンも相当天然だけど、ラーヴルも記憶がスコーンしているので、「こ、この二人一緒に歩いて大丈夫か!?迷子になったりしない!?」ってなりましたね……。

ガラスの森を歩く

さくらちゃん様!!

 

仲間を一人みつけたぞ!!ラーヴルの力を借りて救出!

一番頼りになるメンツを戻せてよかったね……!!

時折意味深な書き残しがあり、レイヴンがもっていたペンダントにラーヴルが反応したり……なんとなく、ラーヴルはこの書き残しの人と関係があるんだろうなぁとか思っていました。

シャマルも助けた!ということでこんにちわ黒幕さん!

 

今回もなかなかな人外。話し合いが通じないタイプと見た!

 

魔人はラーヴルのことをペットと呼んで、捨てるようにと言い残して消えていった。

捨て犬を拾ってきてしまった子供に言い聞かせるような言い方なのが実にらしいですね……。

さくさく仲間を救出して、残るはあと一人。

一番メンドクサイの。

 

まぁ、一番めんどくさそうですね…こうみえて_繊細持ちだし……。

どうして人は他の選択肢があるのに、殴るを選んでしまうのか。

どうして人はつい参謀を殴ることに惹かれるのか。

 

その真相を確かめるため、我々は硝子の胎へ向かった――――。

 

ということで闇旗全員揃ったぞ!やったーーー!!

ってなってましたら…。

 

ラーヴルが!さらわれた!

ぎりぎりまで手を放さなかったレイヴン。

ここ、参謀が励ます動作が入っているのがなんとも。

 

短い間かもしれないけど、友達が少なそうなレイヴンにとってはもう友達くらいの感覚なんじゃないでしょうか。

 

そして、ここでお話まとめタイム。ありがたいね!

 

魔人アルシナシオンは、母にかける想いを糧に信仰されており、

硝子の箱がそれの核……みたいな感じなのかな。

人とは違う価値観をもっていた魔人は硝子の胎と呼ばれる場所に人間を取り込んで、分解。

 

そして、魔人はさらに過去に冒険者を取り込むことで、バグが生まれた。

その大きなバグこそが外の世界を求める影法師。

 

取り込まれて硝子の世界をさまよっていたラーヴルという人物は、その影法師と接触して3つのことを教えた。

『口笛を絶やすな』

『助けは必ず来る』

『誰か来たときは、私の名を使え』

 

そこで作られたのが、ラーヴルという誰でもない影という…感じなのかな。

 

ちなみに、ラーヴルには本当のことを教えました。結局、いつかはわかることだろうし。

 

アルシナシオンを追う闇旗。そこには捕まったラーヴルも。

いろいろと選択肢はあったけれど、レイヴンは

ラーヴルを助けるため

を選びました。

 

レイヴンは孤独が恐ろしい。冒険者になる前は、恐ろしい人間たちに鎖につながれて、一人で怯えていたから。

だから、ある意味誘惑に乗りそう…ってところもあったんだけれど、隣に仲間がいることや、ラーヴルがいること。

一人じゃないってことはそれだけで心強くて、啖呵を切れるほどの勇気が持てたような気がします。

最後のセリフを見る限り、この魔人は母性しかもってなかったんだろうなぁと…。

 

母性が保護や守護の象徴だとしても、そこに傷つく勇気を持たせることができなければ、母親としては失格なのでは、と。

植物を育てるときは、養分のあげすぎては根が腐ってしまうしね。

時には剪定して痛みを知ることも大切なのだ…。

 

そして、脱出した闇旗。

なんとなくペンダントはラーヴルに。

本人ではないといえど、もともとラーヴルという人の持ち物だったしね~。

 

わーい…ってなっていたら。

なるほど!そゆこと!!

 

最初の馬車の中。箱から砂が出ているってこういうことだったのか。

あの影法師は日の光に当たると消える。だから昼間は消えていたけれど。

ここのBGMよい…!!

 

追いかけてくる影法師を防ぎながら、日の光を浴びる闇旗。

日の出、っていいですよね。

 

恐怖からの解放。夜の終わり。希望の現れ。

 

これで、硝子の檻から本当の意味で脱出できたのです。

硝子になった小指の先はあるけれども、なんとなく預けたペンダントのおかげでラーヴルも無事、外に出ることができました!

 

何気ない会話がいいなぁ…。

エンド2 硝子の指先 で今回は済印をつけました!