井戸と私と

伊礼様 メインひとりシナリオ


まさかのメイベルーーーー!!

 

…ゴブリン退治を受けて事故で井戸底に転落したメイベル。

彼女はここからいわゆる遭難状態になってしまいます。

 

ところで、井戸の底……というわけでもないけれど、例えば雪が降り積もった穴に落ちたりする事故はわりと多いらしいですね。

とくに雪の冬場とかだと、夜に落ちると大変なことになるらしく……。

井戸の底も怖いですからね、貞〇っぽくて……。

この一行の中で一番精神年齢が高そうなメイベル。実年齢も結構歳食ってそうではある。

そこで「覚悟が必要」と言って落ち着いているのはなんだかららしい…というか。

ティエルとかだったらもっと取り乱しているだろうなーと思います。(一番若そうな感じある)

見捨てられた。

 

メイベルは命を受けた呪いの人形であって、ずっと自分を可愛がっていた子供に捨てられた時に意志を持ってしまった。

その時はきっとゴミ捨て場あるいはゴミ箱に放り投げられたのだから、まだ動かせない手足のままただ暗くて狭い場所にしばらくいたのかなぁ、なんて思いました。

だから井戸の底、ただ一人誰からも声を聞かれず冷たい体を抱えて過ごすのは、身体的な疲労よりも精神的な疲労が多かったんじゃないかな。

 

限られた景色しか見えない状況の中、呆然と救助を待つというのは、どれほど絶望的なのか。

でも、このシナリオではある意味それが淡々と書かれていることで、絶望感はあれど不思議と嫌な感じはしないですね。

でもしっかりと仲間は助けに来てくれました。

 

ゴミ箱にいたときはきっと誰も助けてはくれなかったのだろうけど、今回は仲間が助けてくれた。

そしてメイベルを甘やかしまくる一行。

メイベルのボロボロになった服を縫ってあげたり、髪の毛を綺麗にしているのだと思うと、完全にお人形扱いなのでは(?)

 

あ、甘党クーポンつけよ。と思った瞬間である。

ここのセリフ、いい意味で予想外でした。

夏草はてっきり「一か月間も閉じ込められていたなんて」とか言うのかなって思ったんですが、ここで「ありがとう」と言えることって、何かとてもいいことだと思うんです。

 

そしてこういうことが言えるのは、やっぱりメイベルなんじゃないかなーと思いました。

ランダムだったようだけど、実に彼女らしさが出ていて……。

遭難シナリオって、結構怖い感じとか、後味悪いものが多いように感じますが

このシナリオは良い意味でそれを感じさせないシナリオでした。

 

冒険者のもつしぶとさとか、暗い中でも生きてやろうという静かな強さとか、そんなものを穏やかに感じられました。

 

そしてこの経験をした#mは、精神的にさらにしぶとくなったのかなぁ、と。

 

メイベルはもともと達観したようなキャラでしたが、すごい精神的な貫禄が付きましたね…。